念願の新しいギターを買いに行くとなったら、ウキウキします。
もう、楽器屋さんの前を何回もいったり来たりしたかもしれませんね。
楽器屋さんってなかなか敷居が高いんです。
さて、前にも書きましたが選ぶ基準はずばり価格です。
ギターにはブランドバッグみたいにモノの価値以上の値段はついて いません。
良いものは高い、安いものはそれなり。 安くてもそこそこのものはあるけれども、 楽器としての価値はやはり低い。
高くても、楽器というものは数十年(ほぼ一生使えます)。 痛んでもリペアで復活するのもよいところ( もともと安い楽器にリペアでお金をかける人はいませんけど)
運よく子供や孫が受け継いでくれれば、 親父の・・・じいさんの・・・ビンテージギターです!
楽器屋さんって昔に比べて少なくなりましたけど、 ご当地札幌では全国大手の島村楽器さん、 セブンスコードさんなどががんばってます。
お店に買いに行けば試奏(試しに弾いて)させてくれて、 気に入ればお買い上げですが、 材質なんかでお店のお兄さんのお話がチンプンカンプンだと悲しい ので、基本的な事柄についてご説明しましょう。
何といってもギターの性能と価格を左右するのは、 使われている木材の材料です。
楽器メーカーのページに詳しいのですが、 私なりにまとめてみました。ざっと各部分について説明します。
1)表面:ギターの顔とも言える、いちばん表側の板です。
これには主として白っぽい「スプルース」 という木材が使われています。日本語で言えば「松」ですが、 あんなザクザクした材質ではなくて細やかな木質です。
ギターの表面材の定番で、 安いギターはこれが表裏張り合わせの合板。 中級以上の品だと一枚から切り出した「単板」(たんばん)です。
サウンドホールというギター表面の穴の断面を見ると、 表面から裏まで木目が通っているのが単板です。
どちらがいいの?? そりゃあ単板のギターです。
まあ、心配しなくても、中級以上(6~7万円以上) のギターはスプルースの単板仕様です。
お店のお兄さんが、「このギターはスプルースの単板だから・・・ 」と言ったら、そういう事を言ってるんです。
2)サイドとバック(裏側)
基本はローズウッド(日本語で言えば紫檀-したん)材。 またはマホガニー(日本名 白檀-びゃくだん)材。 いずれも貴重な木材で高級家具や楽器の材料となります。
そのなかでも「ブラジリアン・ローズウッド」は別名「 ハラカンダ」とも呼ばれ、材料としては最高級というか、 伐採しすぎによる絶滅寸前で輸出禁止なので超希少価値。
木目がきれいなので工芸品的な価値もあります。20年ほど前には10万円以下でも製品がありましたが、 今は新品で20万円で手に入らないと思います。
次に「インディアン・ローズウッド」。 単にローズウッドと表記されている場合はこれ。 中級品以上はこれです。
ちなみに私のモーリスM603は中級品で「ボリビアン・ ローズウッド」です。
3)ネック、指板
ここらへんは特にこだわりはありません。 だいたいはサイドやバックの材質に合わせて決まるものです。
そんな話を店員さんとしながら、試しに弾かせてもらって” 無理して高いのを買いましょう”
間違っても、 必要なものが全部そろった初心者セット3万円パックのギターなん か買わないように!
このブログを見ながら、 まじめに練習すれば途中で挫折なんてありえませんから(笑)
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