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◆U-FRET(ユーフレット)にはコードは書いてあるけど、どんな風にコードストロークを弾いたらいいか分からない・・・。
これって「ユーフレット」に代表されるコード譜サイトにありがちな疑問です。
「あの曲が弾きたい。まずはコードを調べなくちゃ」という事で、「ユーフレット」で何とかコードは調べたものの、さて弾く段になって。
どんな風に弾いたらいいのかわからない・・・とつまづいてしまう方が多いのです。
言い換えれば、コードをどんな風に弾いたらいいか? って疑問です。
ただ、ジャラジャラと弾いてもちっともいい感じに弾けない そうでしょそうでしょ!
コードにはストロークという型(パターン)がいくつかあって、その曲に合ったストローク(型)に合わせて弾くと「いい感じ」になるんです。
でも、ストロークって何なの? いくつ種類があるの? どうやって弾くの? と疑問だらけだと思います。
ユーフレットでも「ストローク」というボタンがあって、これを押しますと下のような図が出てきます。▲印をポチるとこれを弾いている音が流れます。
楽譜が読めない方がほとんどでしょうから、これを見て「ふむふむ、なるほど」と理解できる方はほぼ居ないと思います。さらに音だけ聞いてもさっぱりイメージわきません!!
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上図の音符のようなものを言葉で表すと、
ジャンジャン ジャンジャカ ジャカジャン ジャンジャン
って感じですが、上の図の音符ぽい記号はそれぞれが長さを表していますが、残念ながら直感的じゃないです。このオタマジャクシのてっぺんについた旗は、もともと単音のメロディーの長さを表すものですから、コードでは違和感があるのですね。
そしてこの旗の上の下向きの「コの字」は上から下へと弾く「ダウンストローク」を。Vの印は下から上へ引き上げる「アップストローク」を表しています。
要するに、上の図は決められたコードを「この長さ」で「この向きのストローク」で弾きましょう・・・と言っています。
判りにくいなあ。下の図のように表したほうが分かりやすいと思います(私のオリジナルの表記です)
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また、ユーフレットでは右手のストロークの動画が用意されていますので、なかなか親切です。でも・・・・
これでも分からんわと! いう人が多いのはなぜでしょう?
それは、ギターという楽器は正面から見ても弾き方が分かりにくいという特徴を持っているからなんです。
右手のストロークは、左手の運指(どこを押さえているか)ほどではないにしろ、普通にジャカジャカ弾かれても、実際にどうやって弾いているのかよく訳わかりません
実際の弾き手(弾いているあなた)の目線で見ないと判りにくいでしょう。
◆ストロークは7種類パターンを覚えておけばたいていの曲は弾けます。
ではその7つのストロークについて解説しますが、最初にストロークに関する注意事項があります。
1)ストロークは「ダウンストローク」と「アップストローク」の2種類。それぞれ「ダウン」・「アップ」と略して呼ぶことが多いです。
記号としては「π」に似た下向きのコの字がダウンストロークを意味しています。 「Ⅴ」のような字がアップストロークを意味しています。
(私の表記法では直感的にわかるよう、⇓と⇑で表すとともに、ダウンとアップで色を変えています)
2)ストロークには強弱をつけないと「のっぺり」とした感じになるので、強く弾く部分と弱く弾く部分が分かるように矢印の大きさを変えています。
それでは、この7種類のストロークを解説していきます。
ストローク その1
シンプルなダウンストロークとアップストロークを交互に弾くタイプのストロークです。
リズムを言葉で表現すると、「ト」「ト」「ト」「ト」・「ト」「ト」「ト」「ト」・・・すべて同じ音の長さで刻んでいきます。
同じ長さのストロークをダウン・アップ・ダウン・アップと続けますが、ストロークは4つでひとかたまりです。
メリハリをつけるために、最初のダウンは気持ち強めに意識して弾き、続く3つのストロークはそれより弱く弾きます。
このストロークは、一青窈さんの「涙そうそう」などに合います。曲がゆっくりとした曲なので、1ストローク1ストロークをきちんと弾きましょう。強めに意識するのは「ふ」「ア」「ム」のそれぞれにコードの頭です。
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実際に動画で確認してみましょう。
さて、7つのストロークの2つめを解説します。
ストローク その2
シンコペーションと呼ばれる「はねる」リズムを刻むストロークです
リズムはチャン・カ・チャーカ・チャカ 強く弾く大きな矢印と控えめに弾く小さな矢印の感覚でストロークの強さに強弱をつけてください。
例えば、このパターンのストロークはスピッツさんの「空も飛べるはず」に合います
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ポイント
1)ストローク方向は下向き矢印(グリーン)は上から下へコードを弾きます(ダウンストロークまたは略してダウンと言います) 上向き矢印(薄いブルー)は下から上へコードを弾きます(アップストロークまたはアップといいます)
大きな矢印は弦を6本全部弾く感じで鳴らしますが、小さな矢印は弦を3本くらい弾く感じです。
2)音の長さは長い棒は短い棒の2倍です。
実際に弾いてみます。
島谷ひとみさんの「亜麻色の髪の少女」も同じパターンです。
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サザンオールスターズの「TUNAMI」なんかにも合いますね。
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ストローク その3
後ろにリズムの強い部分があるストローク。慣れないとリズムと歌がシンクロしにくいストロークですが、いろんな曲で使えますよ。
ドン・ドンの2つを上からダウンストロークで軽めに弾いて、つぎのチャーンを少々強めにアクセントをつけてはいかがでしょう。 メリハリがつきます。
下の図はあいみょんさんの「マリーゴールド」です。
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米津玄師さんの「レモン」もこのストロークで弾けます。
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リンドバーグさんの「いますぐキスミー」もはまります。
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ZARDさんの「負けないで」もいけます。
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ストローク その4
今度はバラードに合う、スローなシンコペーションリズムです。
言葉にすると、チャンカ・チャー です。
尾崎豊さんの「卒業」で合わせてみましょう。
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手のひらのマークは文字通り、手のひらで弦をおさえてしまいます。演奏例を見てください。
作成中~
ストローク その5
ストロークをしますが、音を鳴らさないテクニックでリズムを刻みます。
音の長さで赤い部分ではコードを鳴らしませんが「1拍」リズムを刻みます。右手の親指で弦を叩くと「チャッ」という音がして(別名スネア音・・・ドラムのスネアの音に似ているので)リズムのみが刻めます。
下はAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」です。 こんな感じの曲には最適なストロークです。
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宇多田ヒカルさんの「ファーストラブ」にも行けますね。
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ストローク その6
1番の全部細かいリズムで刻むストロークに「スネア」という遊びをいれてやると感じガラっと変わりますよ
。プリンセスプリンセスさんの「diamong ダイヤモンド」もこのパターンのストロークがよく会います。
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ストローク その7
このストロークが一番難しいかも。 東京スカパラダイスっぽい・・・
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小田和正さんの「ラブストーリーは突然に」 1往復のストロークを早いテンポ(速度)で弾いてもいいですが、こういった「チャ・チャ」という感じでアップストロークを2度弾きすると感じがガラッと変わってモダンです。
さて、上記の7パターンを紹介しましたが、以下まとめです。
1)ストロークのパターンはまだあります。 でも、これくらいマスターしておけば十分に中級を名乗れます。
2)慣れてくると、1つの曲の中にいくつかのストロークパターンを混ぜて弾くことが出来ます。 たいてい知らない間にできるようになってます・・・(そのためには数をこなしましょう)
3)慣れてくると、曲に合わせて勝手にストロークのパターンが弾けるようになります。手が勝手に動くようになります。
ところで、毎日いろいろ練習してるんだけど・・・判らない事が多くて挫折一歩手前のかたがおられます。
そういう時は、思い切って教室で学ぶ事もとても大切です。 ネットで知識を得るのも気軽ですが、それでも肝心なノウハウ的な事は実際に見て、感じないと判らないものです。
判らないまま、知らないままだと、そのまま挫折してしまいます。
ずっと通わなくてもいいんです。体験入学(たいてい30分程度)して、行けそうだなと思ったら半年くらい通ってみると、一人で悶々としていた霧が晴れて、また練習するモチベーションになりますよ。
さて、続けます。
以上、この記事は書きかけですが、もう少し充実させていきますのでお楽しみに。