【ギターの壁掛けハンガー】を穴を開けずに!! 自作しました(施工手順をご紹介します)

今回は狭い我が家に雑然とおいてあるギターたちを整理したいと思い、ギターハンガーを自作しました。

ギターをちゃんと並べて保管したい! 楽器屋さんみたいに壁にかけられたら最高! でも壁に穴を開けるのは無理! たいていの方はそうですよね。

現状は2本をギタースタンドで床に立てかけてあります。 あと1本は本棚の横に金具を付けて吊るしてあります。

ちなみにギターは1本・2本と数えるんですね。 バイオリンは1丁(ちょう)・2丁。三味線はひと棹(さお)・ふた棹

それはともかく、今回は床の2本のアコギの壁掛け化を行います。

左はメインギターのモーリスМ603(20年物)。右はヤマハのサイレントギターSLG-100S。すっきり、こんな感じに仕上がりました。 規格品の木材と突っ張り棒的な専用のアジャスターを使って床と天井の間に設置しますので、賃貸アパートでも穴をあけずに設置が出来ます。

ちなみに我が家は持ち家ですが、やはり穴を開けるのは抵抗があります。

以外に上手くできたので施工の手順をご紹介したいと思います。

床に置いていた状態です。 床の掃除がしにくいのでホコリがたまります。 カーペットもスタンドの足の跡がつくのでコルクの板を敷いています。 ただでさえ狭い部屋なので足元もきゅうくつです。

さて、とりかかる前に計っておく寸法があります。

1)設置する場所の、床から天井までの高さ寸法を計ります。

  これは必ず正確に計りましょう。巻き尺が無いと計りにくいので、自宅にない場合は近所の百均かホームセンターで買ってください。 計ると定規の部分が金属でシャキッと自立するやつで、2メートル50センチは計れるものを買ってください。

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こんなのが必要です(5メートルもいらないですけど)

  それでは巻き尺で床から天井までの高さを図ります。 ちなみに私の部屋の高さはは2メートル2センチでした(2020ミリともいいます)。 ※私の部屋はリビングなんかよりだいぶ天井が低いです。ふつうはマンションやアパートでは2メートル20センチくらいはあると思います。 この寸法は大事なのでちゃんとメモに書いておいてください。

2)そろえる材料は以下のとおりです。

①材木

2×4(ツーバイフォー)という規格の材木です。厚み2インチ、幅が4インチという意味です。 (使い慣れたセンチになおすと厚み約3.8センチ×幅8.9センチです) ホームセンターの材木売り場には必ずあります。 この材木の8フィートの長さのものを買ってください。(2メートル40センチくらいあります) もっと短い4フィートとか6フィートとかも売ってますが、それだと短いので床から天井までの高さには足りません。 

値段は安くて1本500円くらいです。節も穴もけっこうあります。(構造材と言って普通は壁の中にかくれちゃう木なのでこれでいいんですね)

まあナチュラルな味といえば味ですが、あまりたくさん節や穴があるのもなんですので、なるべくきれいなのを選びましょう。 吊るすギターの本数買ってください。

ちなみに買った材木が車に乗らないなんてことも・・・最近のホームセンターは運搬用に軽トラックなんかを貸してくれますので事前に確認しておきましょう、

②「2×4アジャスター」という部品

2×4(ツーバイフォー)企画の材木にぴったりはまるパーツです。これで突っ張り棒のように床と天井を突っ張ることができます。DCMグループのホームセンターなら扱ってます(小さい店舗は置いてないかも) 私は北海道のホーマックというところで買いましたが、1個1000円くらいで売ってます。 

この部品。近所で手に入らなければネットで買えます。 アマゾンのリンクを張っておきます。これもギターの本数分が必要です。

 ③ギターハンガー

 これはお好みのものを買ってください。 大きな楽器屋さんならたいてい売ってます(あまり種類はないかも)。ネットだと種類がありすぎて決められません。私はアマゾンで「えいや!」で買いましたが、まあ文句ない商品です(安いし)

 ちなみに私が買ったハンガーは、いきなりラインナップから消えておりましたのでご紹介できませんが、同じ自動ロック(ギターをかけると爪が出て地震があってもギターが落ちてこない)付きを紹介しておきます。

④ドライバー(ねじ回しです) 

そこそこ大きなものを用意してください。ギターハンガーに付属してくる取り付けねじは結構太いので、チャチなドライバーだと回せません。 下の図のような回すところが大きいのが良きです。

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⑤板

無くてもよいのですが、床がカーペットですと材木の重さでへこみ跡がくっきりつきますので、重さをなるべく分散させるために足元にかませます。 カーペットではない硬い床であれば不要でしょう。私はギター2本分の材木の足元用として、

幅9センチ、厚み1.5センチ 長さ60センチの規格の板を1枚買いました。 300円くらい。端っこに足をぶつけるとケガするので、やすりで角を丸くしました。

⑥のこぎり

2×4(ツーバイフォー)木材を必要な長さに切ります。私がいつも使うのは下の図ののこぎり。よく切れます。刃も交換できるし一家に一本って感じ。 ホームセンターで切ってくれる設備がある店舗で切ってもらえる場合は不要です。

⑦サンドペーパー 

百均で十分。表面をササっとなでるだけなので、番手(細かさ・粗さ)はなんでも良いです。

さて、事前準備です。2×4(ツーバイフォー)材を適切な寸法に切ります。 最適な長さは以下のとおりです。

「床から壁の高さ」- 9.5センチ - 板の厚み(使わなければゼロ) で求められます。

私の場合は、

「床から天井までの高さ」202センチ - 9.5センチ - 1.5センチ = 191センチ となりました。

この求めた長さに正確に切ります(またはホームセンターの方にお願いをして切ってもらいます—有料)

切りそろえましたら、表面をサンドペーパーで軽く磨きます。 この木材はきれいなようでけっこう汚れてますからね。 磨くのは表面と側面で良いですよ。裏は見えませんから。図のようなサンドペパーがけ用のスポンジがあると作業が早いですがなければ新聞紙を折り曲げて重ねても良きです。


きれいに2本が仕上がりました。ここまでくればあともう少し。

上用のキャップをはめます。突っ張り用のネジがついてます。

下のキャップもはめます。

2本とも設置が完了です。 寸法をしっかり計れていれば失敗しません。 最後に上部の突っ張り用のネジを締めて固定します。あんまり強く締めると天井が上に抜けてしまいますのでほどほどに・・・。

さあ、ハンガーの台座を取り付けます(このねじが硬いの! ドリルを持っている変な人はなるべく下穴を開けておくと良きです) なぜか逆ハート型・・・。実際にギターをあてがってみて、かけるときに天井に当たらないか確認してから取り付け位置を決めましょう。 まあ、間違っても修正は可能ですけどね。

最後にハンガー部分を組み付けて完成です。

材料集めの日と施工の日を分けて2日に分けてすると余裕が出来て楽だと思います。

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