カート・コバーンのギター マーチンD-18E

カート・コバーンのギターが史上最高額で落札されました。


ニルヴァーナのカート・コバーンといえば、グラミー賞受賞のロックスターです。
彼らの多くがそうであるように、27歳という若さで亡くなっています。
強烈なファンの間以外ではしばらく話題になることがなかった彼の名前が、一躍世間を騒がせています。
それは、彼の遺品のギターが、日本円で6億円以上で オークションで落札されたとのニュースでした。
これまでのヴィンテージギターの最高価格は、ピンクフロイドのデビッド・ギルモアさんの フェンダー・ストラトキャスター4億2600万円ですから、今回大幅に更新したことになります。

落札されたギターと落札した人の素性が気になりますが・・・
ギターは1959年製のマーチンD-18E。エレアコスタイルです。約60年前のギターですからヴィンテージの世界でもなかなかの古さです。

このギターの価値は彼の名前もさることながら、今は無き往年のTVショー「MTVアンプラグド」で1993年に彼が弾いたステージが神がかりに素晴らしかったことによります。

今この演奏を観ると、この落札されたギターを弾き語る彼は左利きで(彼は右利きでもあり、左利きでもあったようです。)音量と音質の調整用と思われるツマミがひじに当たって弾きにくそうです。シールドケーブルも本来横か下に垂れ下がるものですが、上向いて出ていますので間違いなく右利き用のギターです。

ちなみにこのギター。この演奏当時すでに製造から34年経過していますので、彼もロスで中古で手に入れてます(購入価格は不明)。

もともとのD-18Eはトップにコントロールボリュームやスイッチ類は取り付けられていませんから、入手時点で改造してあったかその後に彼が手に入れたかでしょう。ピックアップがバルトリーニのものに換えられています。 彼のギターはほとんどが左利き用ですので、おそらく購入当初からこの形だったんだと思います。

彼は当時全盛だったヘビメタの流れをグランジへと大きく変えたと言われています。
この伝説のライブの5ヶ月後に自ら命を絶ってしまったのも衝撃的です。


落札した人はというと、オーストラリアの「ロードマイクロフォンズ」という音響機器メーカの創業者ピーター・フリードマンさんとの事です。

ちなみに、300年前に作られたストラディバリウスの最高額は20億円だということですが、こちらは作った人の名声と楽器そのものの希少価値。 ギターはこれを演奏した人の名声の価値ということでしょうかね。


それにしても、ZOZOTOWNといい、ソフトバンクといい、創業者というのはお金持ってますね。

HOME

タイトルとURLをコピーしました