アコギとエレキ、どちらが初心者にはいいでしょうか?
私はアコースティックギターから始めるのをお勧めします。
■初心者の弾きやすさから考えると
アコギ 弦の張りが強くて、慣れるまでは「痛い」という苦行を伴います。弦高(げんこう)と呼ばれる弦とフレットボードの隙間が離れているとなお辛いです。
エレキ 弦の振動をピックアップというセンサーでとりこんで、 アンプで電気的に増幅するので、 弦の張りが弱く弦そのものも細いので押さえるのが楽です。
ライブなどで、 途中からエレキに持ちかえるアーティストがおられますが、 あれはずっとアコギだと指が痛くなって指がもたないからだと思います 。
(私だったら、2時間も弾いてたら当日はなんとかなっても、 翌日は弾きたくないです)
本格的な専門のギタリストはいざしらず。 ボーカルメインであればさほど弾きこんでいないので、 やはり指が痛いんだと思います。(あくまで私見ですが)
なので、アコギが〇
■どちらがカッコいいか
アーティスト。 特にバンドでテレビやネットのPVの中でギタリストが弾いている のを見るとたいていエレキです。
最近は女性のボーカルとギタ-2本( リードギターとサイドギター)、ベース、 ドラムという構成は少なくなり、男性ボーカル兼ギター、サイドギター、ベース、 ドラムのような組み合わせが多いですね。
ボーカル兼任のギターはカッコいいです。 バンドの主役です。 この場合エレキがサマになります。 演奏にはあまり寄与していないと思われますが、 なんか持っていないと手持無沙汰といった感じもします。
一方、そういった場面ではアコギというのはビジュアル的にはエレキに負けてます。「ゆず」 のお二人はカッコいいという感じじゃないです( あくまで私見です)
また背の高くない人や体格の良すぎる人が持つと、これもアンバラン スですね。
色や形が多彩なのもエレキ。アコギは昔ながらのフォークスタイルなどは今では殺風景です。 通から見れば値打ちもののビンテージなアコギもビンテージであるほどみすぼらしいし。
なので、カッコはエレキが〇
■自宅で練習。音が気にならないのは
アコギは言うまでもなく生音(なまの音)が鳴ります。 一人暮らしならまだしも家族と同居だとかなりうるさがられます。 私もそうなんです・・・。アコギははっきり言ってうるさいです!
サウンドホールというギターの穴からの音がメインなので、 ここにふたをしたり、弦をはさんで音を小さくするグッズもありますが、遮音は完璧ではありません。 何しろ弾いた感もとってもスポイルされてしまいます。
エレキは音を反響させる中空のボディーがありませんので、 弾いてもチャラーンとしか鳴りません。
アンプにつないでヘッドホンで練習するのが自宅練習の定番です。
例外として、ヤマハが出しているサイレントギターというものがあります。 これはボディーのないアコギで、 小さなアンプを搭載しているのでギターに直接ヘッドホンをつない で演奏が聴けるし、 外部アンプにつなぐことによってエレアコとしても使える優秀なギ ターです。
私も、夏に窓を開けて練習する用に購入しました。こいつはエレキと同じく音がしません。
なので、練習のときの音対策についてはエレキが〇
■どちらの値段が高いでしょうか?
これは両方ともピンキリですね、 ビンテージまで含めるとどちらも何百万、 有名アーティストの使用したギターなどは何千万と目が飛び出る価 格です。
そういった特殊な事情を持たない新品のギターなら、 概ねアコギのほうが高いです。
でも安いのもありますから比較のしようがありません。セカストなんかに行くと圧倒的にエレキの方が台数が多いです。これはアコギは管理が大変だからですよ。木工製品で湿度が低いとダメになっちゃいますから。
アンプやエフェクターなどの周辺機器を考えると、 これらが不要なアコギは最初の予算がかなり少なくて済むでしょう。
なので値段についてはアコギが〇
■結局どちらもやりたいんだけど、先にどっちを始めた方がいいか
さて、ギターの基本をしっかり学ぶならアコギは必須です。
まず、ちゃんと押さえないとコードがきれいに鳴らない。 エレキは弦が柔らかいのでいい加減に押さえてもコードはなります し、 アンプで歪ませちゃえばパワーコードという2つの音だけの和音で も弾けた感があります。
なので、アコギ → エレキ は比較的移りやすいですけど、 エレキから入った人はアコギを弾くとなると苦労します。
ギターの世界は奥深くて、 どんな音楽をしたいかで演奏スタイルとそれに合ったギターも違っ てきます。
ソロギター、弾き語り、スラム奏法、クラシック、ボサノバ、 ジャズギター、ブルースギター、などなど
エレキから入ると張力の高い弦に触れることがないのと、 ピックメインの演奏に特化することから、 他のジャンルのギターとは少し離れたところにいる感じはどうして もします。
なので、始めるならアコギからが〇
という、あくまても私見です。