ギターはもともと、音が合わせにくい楽器です(ほかの弦楽器もそうですけど)
初心者の方は、音が合わないという無限列車の悩みを抱えていることでしょう。
ギター歴、50年の筆者がその悩みを根本から解決させていただきます
お悩みあるある
1)電子チューナーで合わせてるんだけど、チューナーの表示が合わない
3)開放弦(なにも押さえない弦)と押さえた弦(特に高いフレット位置)の音が微妙に合わない気がする(ギターは開放弦と同じ音を、別の弦の別のフレットを押さえることで出せるのですが)
では、解説していきます。
1)電子チューナーで合わせているんだけどチューナーの表示が合わない。
原因:ズバリ、弦の巻き方が足りないです。1オクターブ近辺ほどずれてます!
現象:今やたいていの人は、ベテランも初心者もチューナーを使います。チューナーは機械なので正確なはずなんですが、合わないと悩む方が多いです。
合わない弦(多分、合わないのは1つか2つの特定の弦でしょ?)は、たいていの場合1オクターブ近く低い音で鳴っています。
(オクターブとは、ドレミの音階のひと回り上、または下の音の事です)
初心者の方は、ギターの開放弦(なにも押さえない弦)の音程をまだ耳で覚えていないので、チューナーの表示が正解の数字にならないと「合わない」と思ってしまいます(実際、合ってないのですが)
例えば3弦の場合、チューナーの正解の表示は「3G」(意味は3弦はGの音ですよ・・・)ですが、全く違う表示のまま、巻いたり緩めてもいっこうに「3G」にならない場合があります。
基礎知識
ちなみに「Gの音」って何??
日本人が音楽の授業で親しんだ「ドレミファソラシド」は英語では「CDEFGABC」と名前が変わります。
このへんの歴史に興味があるって方は→「ギターの音階はなぜアルファベットなのか?」を見てね。
解決策:合わない弦の「正解の音」を実際に耳で聞いてみる。
方法:①ギター用の調子笛で「正解の音」を鳴らしてみる。3弦の開放弦の音を確認したかったら下、の写真の笛で「3G」の場所を吹きます。この音が「正解の3弦開放弦の音」です。どうです? だいぶズレれてた(低かった)んじゃないでしょうか?
この音に合うようにずんずんペグ(糸巻き)を巻いていくと、チューナーの表示が・・・ほら合ったでしょう?
慣れたらこの笛も不要になりますけど。1000円もしないので、ネット通販でも、楽器店でも買ってください。※合っているほかの弦から、音をもらう方法もありますが、ここでは省略します。
2)一度、ちゃんと合わせたのに、すぐ音程が狂ってしまう。
原因その1 ズバリ、弦が新しい。張り替えたばっかりにはこうなります。
現象・原因
張ったばかり(張り替えたばかり)の弦は、安定するまでに伸びます。伸びるので、合わせてもすぐに音程が低くなってしまいます。
解決策
弾いていて、狂ってきたらまた調整する。これを繰り返していると安定してきます。時間的には30分くらい弾いているとって感じでしょうか。
すぐに安定させたい場合(これからライブだ・・・とか、彼女が来るんだ・・・)の場合は、張り終わった弦を、弦の中間くらいを指でつまんで伸ばします。それこそビヨーンって。
まあ、引っ張る強さに決まりはないですけど、「自分の髪の毛を何本か指でつまんで、少し痛い程度」ですかね。 (あ、、髪が無い?・・・失礼しました)
これは結構皆さんやってます。早めに安定しますよ。
原因その2
原因その2 ズバリ、これは弦の寿命が来ている場合にこんな現象が起きます。
何度調整しても不安定な場合。普通は伸びるんなら低く鳴るけど、逆に高くなったりする場合がある。アコギの弦は金属製ですが、これにも寿命がありまして、使い込んでくると不安定になってきます。
解決策
ズバリ。新しい弦に張り替えましょう。
参考記事 気になったら交換?ギターの弦はいつ交換すればいいのか? に科学的な考察を載せてます。
3)開放弦(なにも押さえない弦)と押さえた弦(特に高いフレット位置)の音が微妙に合わない気がする。
原因1 ズバリ。ギターに原因があります。
現象・原因
この辺の音の違いが気になるっていうのは、まったくの初心者の域を脱した人でしょう。開放弦を多く使うギターのヘッド寄りのコード(別名オープンコードといいます)を弾くとまあまあいい音なんだけど、バレーとかを使う上の方のコード(ハイコードといいます)はなんか濁ってる気がする。という場合、
それは。そのギター。フレットの作りが雑なのかも。
比較的安価なギターにありがちですが、フレット(ギターの指板に打ち込まれている金属の金具)の位置・山の形状・高さの作りが雑で、音楽的にまた、造作的に雑な場合こうなります。また、ネック(さお)が反ってたりしてもうまく合わないです。
解決策
これは演奏者側でどうこうできるものではないので、楽器屋さんに相談して調整という事も考えられますが、1万8千円で買ったギターの調整費が3万円かかっちゃうってことになります。
安いギターでもちゃんと作られている場合もありますが、①外れの確率も高い ②時間がたつと悪いところが出てくる。 という面で、やはり価格なりの出来栄えです。
なので、そこまでギターの良し悪しが判ってきたら、もう少し良いギターを探す段階に入ったという事です。
ところで、毎日いろいろ練習してるんだけど・・・判らない事が多くて挫折一歩手前のかたがおられます。
そういう時は、思い切って教室で学ぶ事もとても大切です。 ネットで知識を得るのも気軽ですが、それでも肝心なノウハウ的な事は実際に見て、感じないと判らないものです。
判らないまま、知らないままだと、そのまま挫折してしまいます。
ずっと通わなくてもいいんです。体験入学(たいてい30分程度)して、行けそうだなと思ったら半年くらい通ってみると、一人で悶々としていた霧が晴れて、また練習するモチベーションになりますよ。
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