バレーコードが押さえられない原因は、ずばり「筋力不足だった!」というお話です。
Fコードに代表される「バレー」は「セーハ」とも言いますが、ギターを始めたころはなかなかきちんと押さえられず、きれいな音色が出ないものです。
我が「ACOUSTICBOMB」のレッスンでは、「G」で始まるコードユニットを使っているので、基本コードの中に「F」は出てきません。
これが、初心者(当レッスンでは3級2級)が、まず一定のスキルを身につけるまでに挫折をしない工夫なのです。
とはいえ、この先のスキルとなると、省略系のかんたんコードではなくやはりちゃんとバレーコードは押さえることができるようになっていただきたいのです。
さて、ちゃんとバレーで弦を押さえられない理由は何でしょうか。
それは、親指と人差し指でギターのネックを挟み込む力が弱い。 それで弦がしっかり押さえられなていないからなのです。
従来の「Fコードの攻略方法」などの説明では、
1)人差し指はフレットのそばを押さえる。
2)人差し指は指の腹ではなく側面で弦を押さえる
というのがたいていの説明です。
それらは、ちゃんと力が加わった上でさらに楽に押さえる工夫にすぎないのです。
例えば、外人さん。
もともと手が大きいので握力も強いです。彼らが初心者で「Fコード弾けないよ」言ってるのを聞いたことがありません。友人のアメリカ人(素人)にやらせたら簡単に弾きました。
例えば女性
手が小さいので力が弱く、最初は絶望的に音が出ません。
では、どうやったら筋力がつくでしょうか?
かんたんです。 毎日バレーを押さえる練習をしてください。
「えー、結局そういう話になるんかい!」って思うかもしれませんが
本質が違います。押さえる技術じゃないんです。押さえる力なんです。
ここで、筋力について・・・
筋肉というのは神経を伝わった命令で動きます。
この神経ってやつ、全部の筋肉につながっているわけではないんです。
だから、脳から「握れ!」と命令しても、そのうちの何割しか動きません。
毎日命令していると、この神経が筋肉につながる回路が増えてくるんです。
私の趣味の筋トレでも、初めてしばらくはぐんぐん力がつきます。でも一定の期間が過ぎると伸び悩みます。
なぜでしょうか? 最初は回路がつながることによって筋肉全体のパフォーマンスが上がってくるからです。
それが過ぎると筋繊維そのものが太くならないとパワーアップできないので、トレーニング刺激と休養と栄養によってすこしづつパワーアップするのです。
まあ、それはさておき。バレーを押さえるのに親指と人差し指の間の筋肉がムキムキにならなくても、今ある筋肉が命令に応じるようになれば筋力はアップするのです。
バレーの練習とは、毎日この回路を作る作業ということになります。
前述の「押さえる技術」の説明をしている人も、初めてバレーが押さえられるようになったのは練習で筋力がついたからなんです。あとづけで聞いた技術論をそのまま信じているだけなんです。
1)と2)を実行して、「ほんとだ、弾けたっ」なんて人はいないはずです。
ギターで練習しなくても、ポケットの中でテニスボールをグニグニはさむとか、工夫するといいです。 もともと、こんなところの筋肉は生活にあまり必要ないので、非力なことこのうえないのですから、少し力がつけばオーケーなんです。
まとめ
・バレーの練習は、眠っている筋肉を動かすために毎日練習しましょう。
・ひまな時間があったら、ちょこっとニギニギしましょう。
これで、絶対弾けるようになります。