知っておきたい「アコギの弦について」のいろいろ おすすめなど
ギターの弦には多くの種類がありますので、どれを選んだらいいか迷うと思います。
ここでは「ギターの弦」についての少し詳しい説明と、おすすめする弦について説明します。ネットではギターを弾かない人が「人気ランキング10選」とか「人気弦ランキング」書いていますが、カタログ情報をまとめているだけです。
迷うだけなので無視しましょう。
さて、ギターの6本の弦には結構歴史がありまして、いろんな種類があります。ここではそのすべてを説明してみたいと思います。
1)弦の構造
構造っていうとものものしいですが、6本の弦のなかで1弦と2弦はシンプルな「線」で、3弦から6弦は少し太い「なにかが巻かれているような姿」です。さらに1弦から6弦にいくにつれて太くなっているのがわかりますね。
シンプルな1,2弦を「プレーン弦」と呼び、なにかが巻かれている4~6弦を「ワウンド弦」と呼びます。
ちなみにこれらの呼び方は英語です。プレーンとは「plain」(装飾のない・かんたんな という意味)、ワウンドとは「wound」→動詞の「wind」(ワインド 巻く)の活用形 wind wound wound・・・巻かれたという意味です。勉強になりますね。
なぜ線の太さに違いを持たせているのでしょうか? それは弦は細いと高い音が鳴り、太くなると低い音が鳴るという性質があるからです。 太い弦をプレーン弦のように作ると針金みたいになってしなやかさが失われるので、プレーン弦に細い線を巻くという手法で太くしているんです。
2)ギターの弦は何で出来ているのでしょうか?
アコースティックギターの場合
いわゆる鉄弦(てつげん)と呼ばれて金属製ですが、実際は鉄ではありません
・その1 ブロンズ弦
いわゆるブロンズ像のブロンズ - 「銅」で出来ています。でも純度100%の銅ではなくて、錫(すず)という金属を混ぜた合金です。
余談ですがこのすずの混ぜ方によってブロンズの色が変わります。すずの割合が少ないと10円銅貨のような赤い色。割合が増えるにつれて黄金色になり、やがて白くなっていきます。
なぜわざわざ混ぜているのでしょうか? それは銅だけだと柔らかすぎて切れやすいからで、すずを混ぜると強くなるという性質があるんですね。 もし鉄だけの弦だと・・・すぐ錆びちゃいますのでNGです。
ギターで使われるブロンズは銅80% すず20%で「80/20ブロンズ」と呼ばれます。見た感じはすこーし赤っぽい色で「銅」の感じが残る弦です。弦のパッケージには「80/20BRONZE」って書いてあります。eighty twenty bronze って読みます。
・その2 フォスファー・ブロンズ弦
これは歴史的にはブロンズ弦の次に出てきた弦で、銅にリンという元素記号「p」の物質(これも英語でフォスファー phosphor)を混ぜた弦です。リンっていうと農薬やマッチなんかに使う、ちょっと危険なイメージのある元素ですね。だからかどうか知りませんが、キラキラした感じの音がすると言われます。 色目はブロンズ弦に比べると白っぽいですね。
ブロンズ弦とフォスファー・ブロンズ弦。どちらがいいんだという事ですが、これは好みです。はっきり言って聞いた感じに差を感じる事の出来る人はけっこう耳のいい人です。 私なんか聞き比べてもわかりません(笑) それよりギターの個体との相性に大きく影響します。なので自分のギターに張って、弾いた感じがいい~となれば、それがベストマッチです。
(ことわざ)古い弦より新品の弦。安いギターより高いギター。下手な弾き手より上手な弾き手。
・その3 コーティング弦
これは上記の弦の表面にコーティング処理をした弦です。 なにをコーティングしてあるか? どうやら耐水性ポリマーというものです。
ポリマーって何? ビニールやポリエチレンみたいなものす。 その特徴は①長持ちする ②丈夫 ③ツルツル ④高い
ノンコーティングの弦の3倍長持ち・・・でも値段は3倍。なら同じやん! しかし弦を張り替えるインターバルが長くなるのでそれはそれでいいかも・・・・・ でも「俺って1年くらい張替えないし」って人には無関係です。
音はどうなの? そりゃあ、ノンコーティングのほうがええですよ。
・その4 ずばりどんな弦を張ればいいのか?
弦の種類についての知識は以上ですが、結局どんな弦を張ればいいの? ってことですが。
ずばり2択です。
1)普通に選ぶ
ヤマハ ライトゲージ
実際、どこの楽器屋さんでも手に入る定番中の定番。 私なんかは50年間使ってますが、一度も外れはありません。 1弦から6弦までセットで入って高い店でも800円くらい。
2~3セット買いだめしてもいいし、弦が切れたとき用にバラも売ってます。
2)いい音で弾きたい。金はある!
elixer エリクサー ライトゲージ
素直に値段相応の音がします。 セットで1500円くらい。ヤマハの倍です。
前述のヤマハの弦は、弦の表面は何も処理がされていない「素」の表面のままです。なので、湿気や手の油分がつきますとサビていきます。サビると当然音が劣化していきます。まあ、これは仕方ない。だから定期的に弦というものは交換するのですけどね。
ところが、このエリクサーはなんと弦の表面に樹脂コーティングがされております。 金属が外気に触れないので、いつまでもキラキラ輝いています(ヤマハは1週間ほどでくすんできます)し、音も劣化の程度がゆっくりです。
ざっとヤマハの倍の寿命と思ってください。 値段が倍で寿命が倍・・・。微妙ですが、弦の交換はなかなか面倒ですから、交換のインターバルが長いのは超たすかるのです。
ただし、こいつを買うときは気を付けてください。ネットで買ったりすると外れがあります。
偽物(ニセモノ)が結構あります。Amazonなんかでも平気で出てますから。 パッケージはほぼ本物、中身はゲテモノ。 こんな針金6本なんてものは偽造しやすく儲けもでかいので流通しております。
また、過剰在庫で放出されたものは賞味期限が切れておりダメダメなのもたまにあります。変に安いのは注意というか手を出さないでくださいね。エリクサーはちゃんとした楽器屋で買いましょう。
3)なぜ2択なのか???
ギターはそこそこ上手くならんといけない訳で・・・。そのためには練習あるのみです。 音のいい高い弦を買ってもうまくなるもんでもありません。
弦は古くなってくるとチューニングしても音が合わなくなってくるので、定期的に交換が必要です。また、安いギターだと弦がけっこう切れたりします。
そうです、へたっぴの間は高い弦は不要!! へたっぴだけど金持ちでならエリクサーをどうぞ。
なんたって趣味の世界ですからね・・・。運転が下手でもポルシェに乗りたいし。
ネットで見るとほかにもいろいろあるじゃん? はっきり言って上記の2択から大きく変わるものはありません。似たり寄ったりです。実際、高いギターに高い弦を張ればいい音がします。逆だとそれなりです。
しっかり練習しましょう。弦などは二の次でございます!
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