新型コロナウイルスについて考える

 新型コロナウイルスの感染が止まりません。特に感染者の人数が毎日増えていく東京都が恐ろしい。父親や妹が住んでいるので心配です。
 

 ずっと昔、30年前と20年前に2度東京に住んだことがあるけれども、過密の具合は当時でも大変なもので、今では想像が出来ないです。
 毎日満員のJRと地下鉄で通勤し、仕事でまた移動し、昼は外に食べに出かけ・・・いくらでも感染の機会はあるでしょうから、ニューヨークのような完全な外出禁止の状況となるのはもはや時間の問題です。
 

 早くしないと、対応する医療機関が間に合わなくなり、救える人も救えなくなる状況に陥ったイタリアやアメリカのようになってしまいます。

 イタリアやアメリカは第二次世界大戦ではそれぞれ40万人以上の犠牲者(死者)を出していますが、それは6年間に渡った大戦の期間の数字であり、今時点での両国の1万人を超える死者数は感染が始まってからの短期間の数字であり、そのスピードたるやまことに恐ろしいものです。

 私の住むここ札幌では、生活環境は普段からも過密といった感はなく、周辺でも感染者が多発しているといった状況ではないので、今は怖さを感じつつも少し傍観といった雰囲気があります。
 ここでは冬場に恒例の雪まつりがあり、ここで大量の中国からの観光客を受け入れてしまったのが初期の感染者増大のおもな原因とされていますが、その後はいち早い外出自粛策が奏功していったん鎮静化しているように見えます

 この春、今の職場から千葉へ家族で引っ越していく後輩が、「北海道から来たと言うと子供がいじめられるかも・・・」と心配していたのが2週間ほど前のことで、今や全く違う状況となりました。

 さて、中世にペストが世界規模大流行して、1億人が死亡したと推測されているといいます。 当時の医療の未熟であったことから、為す術がなかったのでしょうが、現代においての感染のスピードは生活環境が密集している事から逆に早いのかもしれません。

 歴史的に何度も起こるこのような感染大流行は、人口の激減をもたらしながら、そのうち収束を迎えるのですが、菌やウイルスは自然に減少などしない事から、結局耐性のある人間が何とか生き延びるという事なのでしょう。 耐えている間に対応薬が開発されて・・・。 今回も罹患していながら発症しないという人も多くいるとみられ、逆に感染源となってウイルスを拡散しています。

 

 平和な世界では人口は増え続けます。一部の先進国では出生率が減少する事から人口は減少するのですが、世界的には人口は増加すると予測されています(実際そうですが、14歳以下や14歳から65歳までの人口がさほど増えずに65歳以上の人口が順調に増えるという事は認識されていないかもしれません)。

 一方、食糧生産は気候変動から減少する予測は間違いない中で非生産人口が増えるといった将来構造と、今起こっている高齢者が主として犠牲になるという感染拡大は、何を意味しているのでしょうか?

 意味していないのかもしれませんが、神仏にも止められそうもない現状を見ると何かもっと支配的な自然力が働いているのかなと想像してみたりします。

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