アコギの種類を教えてください。意外と知らないアコギの種類と特徴

おまかせください。アコギにはいくつか種類があります。まずは代表的な「フォークギター」から。

フォークギター

 「ドレッドノート」スタイル
  英語で書くと「Dreadnought」と書きます。 
どういう意味??  Dread =怖い・不安  nought =ゼロ 何かギターの名前じゃないみたい。
 昔のイギリスの戦艦(大砲がついた軍艦)の名前で、それまでよりメッチャ大きくて強かったので、 「無敵!!」みたいな意味でこう呼ばれました。 Wikipedia ⇒ 戦艦ドレッドノート

 アコギのドレッドノートはそんな雰囲気から、図体が「でかい」ギターです。
 でかいので音がでかい! デメリットは女性や小柄な男の子には抱えずらいよってとこです。

ドレッドノートの代表その1は、”泣く子もだまる”「マーチン」((C.F.Martin & Co., Inc.))社の「D-28」(ディー にじゅうはち)というモデル。「ディー」はドレッドノートのDです。 28は? 順番じゃありません。 使う木材(ローズウッド=日本語では紫檀(したん)と呼びますね)で番号を分けてるようです。

マーチン D-28

よくみかける姿です。D-28は新品の定価で45万円程度します。なかなか手がでませんね~。
私は持っていません。楽器屋さんで弾かせてもらいます(笑)

ドレッドノートの代表その2は ”寝る子は起きる” 「ギブソン」(GIBSON)社の「J-45」(ジェイ よんじゅうご)というモデル。
J(ジェイ)の文字は「ジャンボ・シリーズ」からきてます。「45」は? って? 発売当初の価格が45ドルだったんですよ。今の値段で5000円くらい。マジ、ウソみたいな話・・・

ギブソン J-45

アコギ表面が中心が明るくて、外側に向かっグラデーション的に暗いですね。これは「サンバースト」という塗装です。ギブソンのモデルはこの塗装が多いですね。

どうですか? ふたつのフォークギター。どちらも生粋(きっすい)のアメリカっ子。
マーチン社はニューヨーク発祥。ギブソン社はミシガン州カラマズー(現在はテネシー州ナッシュビル)が発祥の地。どちらも19世紀生まれの古~い会社。

米ミシガン州カラマズー郡で銃乱射事件、7人死亡・2人重傷 ...
ミシガン州カラマズーって、こんな場所

「00ダブルオー(グランドコンサート)」スタイル

「00」ダブルオーはマーチンの品番です。英語のネーミングはいちいちかっこいいですね。
ドレッドノートとは対極の、小型の部類に入るアコギです。歴史は古くて1877年の発売だそうですが、それだけ人気があるって事ですね。
別名「グランドコンサート」といいまして、なんだか大音量で鳴り響くイメージですが、発売当初はそういう事だったらしいですね。実際は後続のドレッドノートのほうが音はでかいんですが、今はそのこじんまりとした大きさが手ごろで人気なんですね。

「000トリプルオー」スタイル

マーチン製1902年登場。「0」の数が増えますね。ダブルオーを少し大きくしたモデルって事です。持っていないので何とも言えませんが、体にしっくりするモデルが必要って事です。
ギターの神様。スローハンドの異名をとるエリッククラプトン氏が良く使っている事が良く知られてます。大柄なアメリカ人でも、コンパクトなアコギは扱いやすいんですね。

エリック・クラプトン - CDJournal
000を弾くクラプトン氏


さて、このドレッドノートと呼ばれる大型なギターですが、どれくらい大きいかと言うと・・・。下の写真のような感じ。

マーチンD-28


D-28を弾いているのは、アコギ女性アーティストでも紹介している、私の大好きな「藤原さくら」さん(私と同じ福岡の出身たい!)

肘からサウンドホール(ギターの丸い穴)まで遠くて届かないですね。小柄なさくらさんにはかなり大きいようです。

マーチン「000」(トリプルオー)

さて、こちらはどうでしょうか? ボディーがきゅっとくびれた000(トリプルオー)

マーチン000-28 モダンデラックス

まだ少し遠いかな? だいぶ近くなって弾きやすくなった感じです。さくらさんにはもう少しコンパクトな「00」ダブルオーあたりが良いのかもしれません。

エレアコ

アコギにマイク(=ピックアップ)を仕込んだものを、「エレクトリック・アコースティックギター(略してエレアコ)」と言います。
基礎知識⇒ピックアップって何?
 ギターの音はそのままだと「生音」(なまおと)なので、そんなに音が大きくありません。
 ギターの音を電気信号に変えて、アンプにつないで大きくするためにの部品がピックアップです。
 文字通り、音を「ピックアップ」するのです。
 ピックアップにはマイク方式とピエゾ方式の2タイプがあります。
 
 マイク方式はその名の通り、「マイク」で音を拾います。拾った音は電気信号に変換されてアンプで増幅されます。
 ピエゾ方式ってのは聞きなれない単語ですが、アコギの弦の振動を直接ボディーから拾うというものです。
基礎知識⇒ ピエゾって何? ⇒ ピエゾ効果(圧電効果)Wikipedia 

何のためにマイク(=ピックアップ)がついているの?
 ステージでほかの楽器に負けない音量にするためにはアンプ(増幅器)で大きくする必要があります。昔はギターの音をマイクで拾ってましたが、他の楽器の音も拾ってしまいなかなか難しいので、直接ギターに音を拾う部品をつけて、電気コードで直接アンプに繋ぐようになりました。
※下の画像は、そのコードのプラグの差込口で、アコギのお尻についてます。

アコギのお尻についている、プラグの差込口

エレアコの特徴
①電気コードで直接アンプにつなげる事ができるけど、箱型のボディーがちゃんとあるので、普通に生音のアコギとしても使える。
②ただし、エレアコのボディーは薄く作ってある事が多く、音量は普通のアコギに劣ります。
というのも、アコギ本来の豊かな音量で鳴らすと、ピックアップの音と混ざり合って「ハウリング」という良くない状態が起きやすいからです。

エレアコの内部(ピエゾピックアップとコンデンサーマイクのミックスのセット)

ピエゾ ピックアップの構造
アンダーサドル ピックアップ
サドルの下にピエゾ ピックアップが仕込まれています。

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アンダーサドルタイプのピエゾピックアップ

セミアコ

「セミ・アコースティックギター」、略して「セミアコ」です。

ギターの内が半分空洞で、「fホール」(エフホール)と呼ばれる楽譜の「f」をかたどったサウンドホールが特徴的ななエレキギターです。ロックやジャズ、ブルース、メタルなど幅広いジャンルに対応できるギターとして人気です。独特な空気感のあるサウンドは、クリア系や歪み系問わずさまざまな演奏スタイルにマッチします。
下の画像が代表的な「セミアコ」ですが、なにやらエレキギターみたいなピックアップが取り付けられていますね。それも2個もついています。ブリッジやサドルあたりもメカっぽいですね。
エレキギター寄りのアコギですね。 こいつはボディーの構造に特徴があります。

セミアコースティックギター/セミアコとは − センターブロック ...
セミアコ

セミアコのボディー構造は、下の画像のように「半分空洞」です。両サイドが空洞で、真ん中に「センターブロック」と呼ばれる木のかたまりがでーんと設置されていますね。
メーカーによって、ブロックの形状は少しづつ違うようです。

セミアコが「半分空洞」なのに対して「フルアコ」と呼ばれるアコギもあります。これは、センターブロックが無くて「全部空洞」・・・・。なら「エレアコ」と変わらんじゃないか、と思うでしょうね。
この違いは、またの機会に記事にいたします。

ミニギター

昔はこのジャンルのアコギは皆無でした。クラシックギターの一部に「レキントギター」「アルトギター」というジャンルがあって、それぞれ普通のギターで言うと「5フレット」分短い。「7フレット」分短いギターです。

現在は「ミニギター(ミニアコースティックギターとも呼びます)」というジャンルが出来て、ここ最近は種類も増え、人気が高い傾向にあります。
普通のアコースティックギターよりも2まわりほどサイズダウンした大きさで、特に子供や女性のように「小柄な体格」の人でも弾きやすいサイズ感が人気の1つです。

一番の特徴は何と言ってもサイズが小さい事。なので
①子供さんが初めて練習するのには最適
②私、手が小さいので普通の大きさのギターはとても無理、という女性にもピッタリ。
ミニだからって、なめたらいけません。小ぶりなだけでちゃんとしたアコギですから。弾きこなせるようになるには努力が必要ですからね。

リゾネーター ギター

こういうギターを弾く人は、あまりいませんが、知識として知っておくと良いです。

PLAYTECH ( プレイテック ) RG10 エレクトリック・リゾネーター ...
リゾネーターギター

ほかの楽器と一緒に演奏するのは生のアコギはにがてなんです。なんでって音が小さくて負けるから。

エレキギターが登場するまではギターは地味な楽器ポジションだったんです。

そこで考えられたのが、ギターの音をスピーカー的に増幅してやれって事で、上のギターの表面にある大きな丸がそれです。
でも、思ったより大きな音にはならなくて・・・すぐにエレキが登場しましてね。

いまだに存在してるのは何故なんでしょうね。オール鉄板で出来たモデルなんかがあって、弾くとなんともいいがたい古き良きミシシッピーの音がするんですね。

この記事は思いっきり書きかけです!!! 後日ちゃんと加筆いたします。

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