ギターのコードは正しく押さえなきゃだめなのか?

■ギターのコードは正しく押さえなきゃだめなのでしょうか?

そんなことはないんです。 先人が作ってくれたコードは我々ギタリストにとって宝物ですが、 6本ある弦を全部弾かなくて、3本でも2本でも十分「和音」になります。

6弦全部を鳴らす和音との違いは音量と音の厚み・ 奥行き感の違いです。    さすがに2本3本(特に高音弦) だけだと和音に厚みがないのはしかたないですけどね。

当ブログ「acousticbomb」の動画レッスンでも、 初心者向け「3級」では、 かんたんコードと名付けた省略したコードでのレッスンをご紹介し ています。

対して一般的にコードブックなどの掲載されているコードは「 正規」として、上級者向けに案内しています。

■押さえられない難しいコードとは
押さえられないコードとして、よくF(エフ)やBm( ビーマイナー)があげられます。
「Fが苦手でギータは途中でやめちゃった」 とかギターあるあるです。

これらのコードはバレーとかセーハとか言われる、 人差し指を弦の上で寝かせて6つの弦を全部押さえてしまう技を使うのですが、押さえられないというより、押さえてもちゃんと音が出ない( 弦とフレットに隙間ができてしまっている状態) と言ったほうが正確かと思います。

ではバレーはどんな練習をすればいいのでしょうか?

ギターコード、バレーがうまく抑えられない理由はこれだった

をご覧ください。以外とそうなんですよ!

■コードも大事だけど、ほかにも練習することがあります。

ところで、 弾けないコードはやっているとそのうち弾けるようになるのですが 、 ギターはコードを押さえるだけじゃなくてほかにもやることがあります

リズムを刻む練習 

ギターはメロディーと 和音とリズムの3つが表現できる珍しい楽器です。その中でもコードによる弾き語りのキモは「リズム」です。コードストロークで表現できるリズムは多彩にあります。

また、曲に合わせたリズムで弾く。 さらに1曲の中でも変化をつけてリズムを変える。強弱を弾き分ける。 低音側と高音側を弾き分ける。 音色をコントロールする。などなど表現の仕方はたくさんあります。

コードストロークそのものの正確さを上げる

リズムを正確なピッチで弾けるようになるのがまず一番。これは結構狂いますけど、自分一人で弾き語りをするなら少々狂ってもオーケーです。

コードとコードの繋がりを滑らかにする(コードチェンジといいますね)これも大事です。一小節の中で頻繁にコードが変わる曲はこの滑らかなコードチェンジが命です。

弾きながら歌えるようにする。

これって最初はとまどいます。意外とできません。 特にちょっとしゃれたストロークのリズムを覚えて、合わせて歌おう としても、唖然とするくらいシンクロしません。

などなど、いろいろと練習することが多いので、 とりあえず「かんたんコード」で弾いて( こいつは絶対に押さえられて弾けますから)楽しく練習するべきです。

いつまでも鳴らないコードでモチベーションを下げていたら・・・ ・・・・・・・

挫折は間近です。

■コードの押さえ方は一つじゃない

コードは左手の4つの指(人差し指、中指、薬指、小指) の指先で弦を押さえますが、そのほかにも
①バレーのように人差し指を寝かせて複数の弦を一度に押さえる
②人差し指だけではありません。 中指や薬指だってバレーに使う事があります。
③親指も使います。 「F」コードなんかもネックを握りこんで本来人差し指のバレーで押さえる6 弦の1フレットを親指で押さえてしまいます。

別名「スローハンド」ことエリック・ クラプトンは親指で押さえるのが好きです。   彼の場合、コード弾きでなくフィンガースタイル(指弾き) で歌う場合はクラシックギターを弾くことも多いです。
クラシックギターのあの太いネックを握りこんで親指で6弦を自在に操るのは、手の大きな彼ならではですが。もともと 独学でギターを弾き始めた彼にとってはすべてが自由だったんですね。

ギターそのものもお兄さんの手作りだったそうで。 コードなんかも知らなかったと言ってます。

我々だって、一般的な細いネックのアコギであれば十分に親指が使えます。

■押弦は楽をしましょう
ギターの弦を押さえることを押弦(おうげん)といいますが。 押弦はなるべく楽をしましょう。というのもギターのコード(和音)は完璧でなくていいんです。
コードだけ延々とジャカジャカ弾く事ってありません。 そんなの人に聞かせたら「面白くないよ!!」 って飽きて怒られちゃいますからね。
なので、コードはこれを伴奏にして自分で歌うとか、 人の伴奏をするとか(かっこよく言うとバッキング)また、 バンドでリズムを刻むとかで演奏します。

そんな感じで弾くので、コード弾きはもともと「サブ」なんです。 そんなに正確でなくってオーケーなんです。
それよりも、しっかりとしたリズムでストロークを弾く、 スネアと呼ばれるパーカッションを入れる。低音部と高音部、 柔らかい音硬い音を弾き分けて曲の表情に強弱を表現するといったことの方が大事なんです。

■オリジナルな押弦で楽をしましょう。
初心者向け「3級」でご紹介している「かんたんコード」 は省略コードと言われ、 他の先生のレッスンでも見かける昔からあるものです。
これに限らず、「これ弾きにくいなー」と思うコードは、 自分でほかの音を組み合わせたり、省略したりして似た和音( またはこっちの方がいいかも)という押弦を見つけてください。
ごちょごちょいじってると、結構自分オリジナルのコードが見つかりますよ。

 

 

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