アコギは楽譜が読めないと上達しない なんてあり得ない!という話

音符の傾斜選択写真

「楽譜が読めないんですが、ギターは弾けるようになりますか?」

全く問題ありません。大丈夫です。気休めに言ってる訳ではないですよ。

私も読めませんから(笑)

ギターのような弦楽器やピアノのような鍵盤楽器は、同時に複数の音を鳴らすことができるという特徴があります。

和音が鳴らせるという最大の特徴です。和音=コードですね。

今まで「G」で始まるコードのユニットでレッスンをお届けしてきましたが、いつも使うコードは限られてます。

「G」  「Am」  「C」  「D7」 「Em」  「Bm」  「E7」 「A7」 「Am7」の9つだけです。

世の中のほぼ全ての曲がこの9つのコードで表現できるんですね。

メロディーは? どうするんだ? って思いますか?

自分の声があるじゃないですか!! 声ほど自由自在にあやつれる楽器はないです。

我が「Acousticbomb」でのギターを弾くという事は

1)コード(和音)で伴奏する! 

2)メロディーは歌を歌う!

につきます。 この場合、楽譜はまったく必要がありません。

そうでないギターの場合、 メロディーがメインのギターの場合、もお話ししておきましょう。

その代表が「クラシックギター」

これは、昔の作曲家が作曲した曲を楽譜を見て弾きます。楽譜が読めないとその曲が再現できないからです。

言い換えれば、再現する為に必要なのが楽譜です。

しかし、楽譜で音を拾って、しばらくすると暗譜(あんぷ)といって覚えちゃうので楽譜はもう見ません。 再現が出来たからですね。

もうひとつ、「フィンガースタイル」と言われる、歌の伴奏じゃないギター演奏(主にソロ演奏)があります。

これは、メロディーを弾きながら、部分的に伴奏的なリズムもコードを使って表現します。 これは演奏者のオリジナル曲である事は少なく、たいていはヒット曲だったり、映画音楽だったりします。

この場合はたいてい、演奏者が独自に考えて当てはめた運指で弾いていますので、そのとおり目で見てコピーする(目コピといいます)や聞いてコピーする(耳コピといいます)は非常な労力を要します。

自分で運指を考えたほうがよっぽど楽なくらいです。

そんな事もあって、ギターの世界では「TAB譜」と呼ばれるギター専用の楽譜があります。これは楽譜とは似てますが、全く違うもの。

ギターの6本の弦を順番に何フレットを押えればいいのか、どれくらいの長さで弾けばいいのかが表されています。 再現するには最適です。

♯も♭もありませんし、音階さえもありません。考えた人に感謝です。

私はギターを始めた中学生の頃はクラシックギターから始めたので、楽譜ありきでした。

訓練すると、楽譜を見て初見(始めて見る曲の楽譜という事)で弾く事が出来ました。3つも4つも重なった和音も一瞬で弾けます。画像認識みたいなもんですね。

でも、もう出来ません。忘れちゃいました。 クラシックをやらなくなったら必要がなくなりました。

ギター弾いて誰かの伴奏を、とか自分で弾き語りをといった場合にはこの能力は全く不要です。

メロディーも知らない曲、まったく知らない曲を弾く場合には、再現する為の楽譜とこれを読む力が必要になりますが、そんな場面はプロのスタジオミュージシャンくらいしか必要じゃないです。

イギリス、リバプール出身の4人のグループと言えば

ザ・ビートルズ   この世紀のポップグループの話。

彼らは楽譜がまったく読めなかったのは知る人ぞ知る話です。

じゃあ、どうやって作曲したり演奏したりしてたんでしょうと思うかもしれませんが、

もともと彼らはコピーバンドで始まって、オリジナル曲でのし上がってきたバンドなんです。

他人の知らない曲じゃない有名な曲を演奏するのは耳コピ、目コピでいいんです。

オリジナルの曲は、自分で弾いて、コードを伝えてみんなで合わせて弾いて、だんだん完成させて・・・これで出来ていくんです。

ビートルズでさえ、楽譜とは無縁でした。まして私たちに必要なはずがありません。

楽しく、弾けるようになりましょう!!!

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