ギター侍 波田陽区さんは鉄板フレーズの漫談芸人でした!

 今日は、ギターを抱えた漫談で一世を風靡した波田陽区(はたようく)さんのお話です。

 波田陽区さんは、その名も「ギター侍」として当時大人気で、「エンタの神様」で毎週出ておられました。
 今でもYOTUBEで当時の出演ネタが見れますが、ネタの半分くらいは結構笑えます(笑)

 楽器を使った「一人漫談」というスタイルは、昔の牧伸二(まきしんじ)さんを源流とするものだと思います。

 牧伸二さんって若い人は知らないですね。有名なフレーズ「♪あ~あ、やんなっちゃった。 あ~あ、おどろいた~」の牧さんの場合はウクレレでした。 
 弦楽器って、弾きながら話や歌が可能なので漫談にはもってこいなのですね。

 しかしながら、ギターというのはパンっいうはじけた音が出ないので派手さがありません。ですので昔から寄席でも裏方的な役回りでした。

「宮川左近ショー」という3人トリオの漫談がありましたが、楽器はギターとなんと三味線! 弦楽器はボディーの表面に張る板が薄いほど前面にでる音が鋭くなるので派手です。三味線やバンジョーのように皮を張ったものはその代表ですね。

大きな派手な音がして、余韻はあまりありません。

 波田陽区さんの場合は6弦5弦をダダダダ、ダダダダと弾くだけなんでメロディーはなし。コードを鳴らすわけでもない。ご本人もギターはあまり弾けないのではないかと推察します。しかし、この弾き方は革命的です。ギター伴奏じゃないし、歌でもないんですね。まったくの新しい芸を創造した人だといえます。 ほめすぎか?・・・・・(笑)

 さて、ネタのパターンとしては 適当な有名人のプロフィールを話す。 そして「言うじゃなーい」 次にそれを裏返して面白く批判して「残念!」 ギターをジャ-ン。 最後に一言でまとめて「○○斬り~」でひとネタ終了。これを5つくらいセットで演じる。最後は自虐ネタで「切腹~」

 思い出しましたでしょうか?   このパターンだと永遠にネタが尽きない感じですが、やはり世間様には飽きられてしまうんですね。 


 一時は月収が3千万円くらいあったという事(事務所に半分取られた手取りで)です。サラリーマンの生涯賃金の平均が2.5億円だそうですから、 この職業、当たれば短期でもそこそこ稼げるって感じですね。 必要な経費は着流しの着物と草履、そしてギター。メイクもさほど無し。超低コストなスタイルでした。

 今の波田陽区さんは結婚もされ、故郷の九州を拠点にレギュラー番組も数本持って頑張っておられるようです。

 さて、ギターに関してですが。当時の演じている映像を見ますと、使っているギターは「モーリス」です。 モーリスと言えば、アコースティックギターの国産のブランドで初心者向けから超高級手作り品まで幅広く作っている老舗ですが、波田さんのものはグレード的には中級。5~6万円ってところでしょうか。 現在もこのギターを弾いておられるかどうかは判りませんが。

 今もがんばっておられる一発屋芸人 波田陽区 さんにエールを送りたいと思います。


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