ギターをぶっ壊す悪いやつら 

今日はギターを壊す話です。

ギターを壊すなんて、そんなひどいこと!

そうですよね、でもこういうのってよく目にします。

私が初めてそのような光景を見たのは、「ローマの休日」というアメリカ映画です。

最近は昔の映画をテレビで放映する事が少なくなりましたが、私の子供の頃は「日曜洋画劇場」という、外国の映画をテレビで流してくれる番組があったんですね。

番組冒頭でこれから放映する映画の魅力を語る「淀川長治」さんの解説が「どんだけ面白い映画なんだ~!」とわくわくさせてくれました。

映画のストーリーは、架空の国の「アン王女」が公務が嫌で訪問先のローマの宿舎を逃げ出してしまうというもの。王女を演じたオードリーヘップバーンはこの映画が彼女のデビュー作でしたが、当代きっての人気俳優「グレゴリーペック」との共演でした。

グレゴリーペックはローマの新聞記者で、偶然出会ったアン王女と恋に落ちます。

逃げ出した王女を連れ戻しに来た秘密警察たちと、捕まるまいとするアン王女たちの大立ち回りが、サンタンジェロ城のほとりの屋外ダンスホールで繰り広げられました。

王女は楽団員が持っていたギターを振り上げて、秘密警察のおじさんの頭に「バーン!!」と

ギターってけっこう丈夫に出来てますから、エキストラの方はさぞ痛かったと思います。 ギターはネックの部分から折れてしまいました。
このシーンがペックの相棒のカメラマンに隠し撮られていて、ローマを去る挨拶の場でこっそりとグレゴリーペックから写真が手渡されるというオチもありました。

最近の映画では「リメンバー・ミー」というアニメーションで、主人公のミゲル君が、訳あって音楽大嫌いなおばあちゃんに愛用のギターを粉々にされるというシーンがありました。

こちらは、ギターのお尻を地面に垂直にたたきつけるという残酷な方法でしたが、実際こういう方法ではアコギはあんな感じで壊れないのではないかと思います。

アコギを壊すアーティストは皆無だと思いますが、ロックの世界ではその性格からかステージでエレキギターをぶっ壊すというパフォーマンスがあります。
もういいおじいちゃん達になってしまった「KISS」は相当な数を壊したでしょうね。
ジミヘンこと「ジミーヘンドリックス」なんかは、ギターをドラムセットにぶつける、振り回して天井に投げつけるなど、人としてどうかと思います。

最近ではこの「壊す」用途の専用ギターが作られていまして複雑な気分にさせられます。SMASHというこのギターは叩き付けたときに派手に飛び散る。さらに壊れやすい! エレキなんかはアコギにのように空洞構造じゃなくて木のかたまりですから、何回も叩き付けてもびくともしないんですね。

そして非力な人にも軽い。そして送り返すと元通り再生してくれる。
という本当にパフォーマンス用のギターという事です。お値段も5000円くらいだとか。
なんじゃこれって感じですけど。

では、また。

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